『圧迫面接』今更言葉の意味を説明するまでもないですが、面接官が横柄な態度、怒鳴るなど応募者を圧迫してくる面接をそう呼びます。
この圧迫面接ですが、私自身も学生の頃経験があります。その後社会人となり、面接の場に同席することもありましたが、圧迫面接は結構普通にあります。
今の時代口コミサイトなどもあり、面接がどんな雰囲気であるかはある程度情報取れますよね。イメージダウンとなる圧迫面接をなぜ企業が行うか?また圧迫面接に遭遇したら就活生はどう対応すべきか、そちらについて解説していきます。
目次
私が経験した圧迫面接の例
本題に入る前に私が経験した圧迫面接を紹介しておきます。
これは旧財閥系の子会社(商社)での面接でした。面接官から『何か質問はありますか?』と問われる事がありますよね。そこでのやり取りに衝撃を受けたことを今でも覚えています。
応募者が数人同時に面接を行う集団面接でそれは起こりました。女性の就活生が面接官の『何か質問はありますか?』に対して月並みな回答をしました。正確には忘れましたが、『御社の強みは?』のような感じだったと思います。
それを聞いた面接官は急に持っている書類を机に叩きつけ『我々は君たちの物差しで測れるような仕事はしていない!!』怒り出しました。
意味不明ですよね。そりゃ働いていないから物差しで測れないのも当然。というか質問しろって言ったのそっちでしょ??
これで質問した女性は委縮してしまい泣き出す。他の就活生達も何も質問できない状態に・・・・・まさに圧迫面接ですよね。最初から態度も横柄でした。
ではなぜ企業は圧迫面接を行うのか?その理由は大きく2つあります。次にそちらについて解説していきます。
企業が圧迫面接をする理由①ストレス耐性を見ている
おそらく最も多い理由が『ストレス耐性を見ている』ため。
新卒だとあまり意識しませんが、リクナビやマイナビの求人掲載って実はかなり高額。それに加え面接会場の確保、面接官の旅費など新卒採用には大きなお金が動いています。
ちなみにリクルートキャリアが毎年就職白書を発表しているのですが、それによると2019年度に平均新卒採用コストが1人あたり71.5万円、2020年度だと93.6万円と報告されています。
思っている以上に高額だったのではないでしょうか。これだけの費用を費やして企業は新卒採用をします。それでもしすぐ辞められると・・・困りますよね。あまりにも歩留まりが悪いと採用担当者の評価にも関わります。
つまり辞められたら困る。社会人には様々なストレスがある。採用段階でストレス耐性をチェックしておこう
このような考えから意識的に高圧的な態度で面接をしてくる場合があります。
企業が圧迫面接をする理由②人事の人は立派な人とは限らない
就活生は良く勘違いしてしまいますが、人事の人は立派な人(エリート)とは限りません。
営業色の強い会社にありがちですが、営業が成績がゴミ。こんなやつを採用したのは人事の責任でしょ。と人事に押し付ける。こういうケースはよくあります。
新卒採用ってかなりの費用も掛かりますし、安定して新人を入社させることは企業の存続にとって重要なことです。なのに誰からも相手されていない人が面接官をする。一番使えない暇な営業マンが会社説明会に駆り出される。こんな事が平気で行われます。
会社で評価されず性格がねじ曲がってしまった人にあたると、ストレス解消のごとく何も知らない学生相手に圧迫面接を行う。これもよくあるパターンです。
圧迫面接に遭遇したら帰っても良い理由
さてでは圧迫面接に遭遇したらときの対処法ですが、答えは簡単です。帰ればよい。
冷静に考えてみて下さい。採用は企業、就活生、どちらが上とかありません。企業が断る事もできますが、こちらも辞退することができるのです。
例えるならお見合いのようなものです。顔合わせでお見合い相手がいきなり横柄な態度だったら帰るでしょ。それと同じです。『学生相手にこんな横柄な態度を取る御社に失望しました。これ以上は時間の無駄なので帰えらせて頂きます』と、やんわり嫌味を言って帰りましょう。
と、これが全てなのですがもう少し深堀すると、圧迫面接をしている時点でその会社がストレスの高い会社、もしくは採用がいい加減、の会社とわかります。
ストレス耐性を見てくる場合、営業色が強く、ゴリゴリの体育会系やノルマのプレシャーが異様に高い、そんな場合がほとんどです。既に大量に辞められているから、辞めなさそうな奴を探しています。
上場している会社であれば会社四季報などで離職率を確認して下さい。特に『3年離職率』に注目しましょう。これは新卒が3年以内に辞める割合ですが、平均は約30%です。これより高いのではないでしょうか。ちなみにNA(ノーアンサー)、あまりに悪い場合は数値を発表していない場合もあります。
(中小企業の場合採用人数が少ないので1人採用、すぐ辞めると3年離職率100%となる。採用人数によってぶれるので注意)
果たしてこのような会社で働きたいか?ごく稀に厳しい環境で働きたいという変わり者もいますが、多くの場合は嫌なはず。あなたが嫌であればもう時間の無駄です。さっさと見切りをつけて帰る方がお互いのためですね。
まとめ
今回は圧迫面接を企業が行う理由とその対処法について解説しました。最後にまとめると
まとめ
・ストレス耐性を見るために圧迫面接をする=自分の会社がストレスまみれと言ってるのと同じ。そんな会社で働きたくないたらさっさと帰るべき。
結論:圧迫面接する会社はクソなので帰るべき
新卒の方へ。将来的に転職や独立する可能性はありますが、新卒の段階ではそんな考えはないと思います。基本的には入社した会社で長年勤めて頑張ろう。そういう思いなのではないでしょうか。ただ思っている以上にクソな会社ってあります。圧迫面接はそれを見極める指標となります。入社前にクソみたいな社風を晒してくれてラッキー、そう思いましょう。
後悔のない就活になることを応援しています!!
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